杉と桧の違い

杉と桧は一見同じように見えますが、よく見ると違った特徴があります。

杉やヒノキの断面には色の白い部分と赤い部分があります。

この赤い部分を心材、白い部分を辺材と言います。

心材の色が濃く、色の違いがよりはっきりと分かる方が杉。

心材がピンク色で、心材と辺材の境界が分かりにくい方が桧です。

また、桧は油分を多く含んでおり、断面に艶が出ています。

杉の樹皮は縦に割れ、細長い薄片となって剥がれます。

桧の樹皮は同じく縦に割れるが、杉に比べると少し幅が広く薄く剥がれ落ちます。

桧の樹皮は檜皮葺き(ひわだぶき)として、社寺仏閣の屋根に使われます。

杉の葉は、1センチほどの小さな葉がらせん状に集り、とがって見えます。

桧の葉は、羽状で平たく、うろこのような形状で交互に対生する十字対生。

杉の葉は線香の材料になり、葉を集めてボール状にした杉玉も、酒蔵などの軒先に吊るされています。

桧の葉は食べ物の掻敷(かいしき)としても使われ、殺菌防腐効果があります。

年輪の模様である木目がはっきりとしているのが杉で、木目の美しさを楽しめるのが特徴です。

ピンク色できめ細かく、ツヤのある木肌が桧で、木目ではなく木肌を楽しむのが桧の特徴です。

杉と桧では桧の方が硬くて重たく丈夫とされており、杉は柔らかさと軽さを特徴としているため暖かさや素朴さを感じられます。

 

山でブログ用の写真を撮っていると、森のわのW君(ハンドルネーム・フランケン)が高性能林業機械(ハーベスタ)で造材作業を行っていましたので、ついでに1枚📷

操作にもだいぶ慣れてきたようで、順調に作業が進んでいました。こちらの現場では皆伐(全部切ってしまう事)の後、山の所有者さんが自ら植林される予定です。スタッフの日々の努力と成長に感謝ですね。